先週の雇用統計の結果

先週末のアメリカの雇用統計は失業率7.4%と数値自体は改善するものの、7月の非農業部門雇用者の大幅な増加はなく市場はドル売りで反応しました。就業をあきらめた人が増えたとの見方であるが、算出方法にいささか疑問が残る結果となりました。

 

先週後半に向けて100円も射程圏内かと思われましたが、弱い雇用統計の結果大きく下落しました。しかし本来もっとドルが売られてもおかしくないのですが、このところの新興国市場からのドルの巻き戻しもあり、円の全面高という最悪のシナリオは回避されているようである。

 

明日は豪州の重要指標が次々と発表されますが特に注目する点は政策金利の発表です。再度利下げとなれば一気にAUD/JPYは96円台前半まで沈むものと思われます。事あるごとに要人が通貨高を否定し、利下げも視野にというコメントで牽制した結果、ドル以上に下落していますので、明日の利下げはないと考えていますが、油断は禁物である。本日のUSD/JPYの想定レンジは98.10~98.60円近辺までと予想します。明日AUD/JPYで86.50円近辺まで下落する場合は、少し拾ってみてもおもしろいと思います。