参院選圧勝

先日の参院選は自民党の圧勝に終わりました。表面上は投票を呼び掛けるものの過去3番目の投票率の低さとなり、まさに旧勢力の独壇場となりました。今回の背景から感じられる事は、組織票の持つ力、言い換えれば利権と利権の戦いとなり、最終的には自分自身に恩恵が強いと判断した政党に票が集まったようである。

 

これは言い換えれば今後も農業・医療は何としても聖域として保護するというお墨付きを与えたようである。生活の党は論外として、社民党やみどりの風は心情的には非常に理解できるのだが、企業経営者としては全く具体性がなく説得力に欠けるようだった。

 

みんなの党や日本維新の会には大きな期待をよせているが、ある当選した自民党議員が講演会で発言したように、いかに地元に予算を引っ張るかだ等という人が当選してしまった今回である。やはり利権を約束した巨大な組織票の力は強力である。今後は自民党の独壇場となり、いくら野党が抵抗しても最終的には数の力で圧倒してしまうだろう。

 

規制緩和と力説してはいるが、目立つのは薬品のネット販売解禁ぐらいであり、利便性を求めた結果多くの雇用は喪失し一部企業の高額な給与に変わるだけだろう。しかしながら今回の選挙では思いのほか共産党が健闘しました。これは裏を返せば日本の更なる二極化が進んでいる結果ではないだろうか?みんなの党や日本維新の会には、しがらみに縛られない抵抗勢力として頑張っていただきたいと思います。