止まらない円安

先週初めの段階では円安も調整となり上値は重いと記載したが、日銀金融政策決定会合後急激に円安が進みました。私自身、ここまで円安が進行するとは思えず全くの予想はずれでした。とはいえ大きな節とみられた97.50円を明確に上抜けた為、円安トレンドは継続しそうです。しかしAUD/USDは目先割高と予測しており、一時1.035割れとなり現在は1.035~1.037あたりで落ち着いています。EUR/JPYも125円を明確に上抜けた為、今後は125円が強力なサポートラインとなりそうです。

 

マスコやテレビ等も早速「いまでもまだ遅くない」と投資熱をあおり、相変わらずアナリスト達は結果論ばかりを熱く語っています。私は常々思うのだが、彼らはなぜそんなに優秀なら自身でファンドを運営しないのだろうか?結果論を語る方がおそらく高収入なのだろう。

 

特に今日おもしろい記事は、北朝鮮の核問題と中国の鳥インフルエンザ問題が円安を加速させるとか、、、もう何でもありのこじつけの円安論である。数年前であれば、日本以外で何か有事が起これば即、避難通貨として円買い、そしてドル買いと動くのがセオリーである。最もこの手の話は予想通り円安とならなくとも、調整という都合のいい言葉ですべて終わらせてしまう。今日はあまりに無責任なアナリスト達の論評を酷評したわけだが、少なくとも私は彼らのように上がっても下がっても言い訳ができるような記事は書かないように常々思っています。

 

本日のUSD/JPYの想定レンジは98.25~98.80円近辺までと予想します。時間軸で予測するならばUSD/JPYの100円台はGW明け5月10日前後には到達するのではないかと考えています。