円安は終焉か?

昨年後半から一本調子で円安が進んできたが、先月はイタリア発のベルルスコーニショック、今月はキプロス問題が噴出し、さすがに勢いがなくなってきたようだ。

 

昨日のUSD/JPYは一時93円半ばまで円買いが進みました。ここ数日上昇しても95円を抜けることなくまさにレンジ相場を形成しているように見えます。日本の10年国債利回りであるが、今月に入り日々低下し(価格は上昇)月初めは0.678%だったものが、昨日は一時0.525%まで低下しました。今後は日銀が長期国債の買い入れを増やすとの思惑からでしょうが、別の見方をすれば金融機関が貸したい企業には資金需要はなく、逆に貸したくない要注意企業ほど資金需要が旺盛な為、結果として国債の入札に資金が向かっているのでないでしょうか?

 

この低金利が今後も続くようでは、今後もユーロ圏やアメリカで何か問題が勃発した場合はますます、避難通貨として円が買われやすくなりそうである。今月は残念ながらUSD/JPYの97.50円超えやAUD/JPYの100円超えはなかったが、来月からは一本調子の円安は止まり、しばらくもみあいの展開となりそうである。本日のUSD/JPYの想定レンジは94.35~94.85円近辺までで推移するものと考えています。