軟調な動き

大半が楽観的に見ていたキプロス問題であるが、ユーロを中心に揺さぶられました。現在のところ小康状態を保っているが、安易な楽観論には注意が必要である。このところの円安と株高の連動も徐々に弱まりつつあります。

 

USD/JPYは95円を目前にして足踏み、AUD/JPYは99円近辺でもみあっています。常々いっている事だが各種ニュースソースは結果論に基づくものが大半であり、主体は所詮セルサイドアナリストの発言をそのまま伝えているだけだから、実際に市場参加者の動きは反映されにくいだろう。

 

さて今日の動きであるが、ドル買いか円買いかという事であるが、本日は円買いが進みそうな雰囲気である。当然95円を上抜ける可能性は低く、市場はまだ不信感がぬぐえないのではと考えています。94.50円を明確に下抜けるようであれば、更なる一段安(円高)が加速するものと思われます。

 

連日テレビやWEB上のニュースソースを見て、景況感の改善だと刷り込まれているが為替市場でも知らず知らずのうちに都合の良い脳内処理を行い、アンカリング効果で麻痺しないように気を付けていきたいと思います。本日のUSD/JPYの想定レンジは94.40~94.80円近辺までとみています。