官民あげてのプロパガンダ

景気は気からといわんばかりに、この所の景気回復に対する肯定論には辟易している。特に国民に目につきやすいテレビ番組やニュースでは、事あるごとに消費喚起を促している。例をあげればデパートでの初売りの様子や海外旅行帰りの人々に対する取材。可処分所得の高い人々を重点的に取材し、あの手この手で消費を促す。そして財界人に対するインタビュー等、、、

 

マスコミを巻き込んだ国を挙げたインフレへの誘導、まさに官民挙げてのプロパガンダ。言うまでもなく今年はエネルギーや食品等重要なものは確実に上がるわけだから、もっと足元を見据えた報道を期待したいものだが、安価な電波利用料で暴利を稼ぎ出すテレビ局には無理な話であるが。加えて財界人達は今年の為替について概ねドル円では90~100円程度を期待しているようだが、実現しても今まで通り、社内留保や増配そしてM&Aに消えていき、若干有期雇用社員が増えるだけであろう。

 

そろそろ今日の為替の見通しについてだが、残念ながら昨日午後より88円を割り込んだUSD/JPYであるが、現時点では87.41円近辺まで下落し一度も88円に到達する事なく推移しています。全般的に弱含みであり、今日はネガティブな材料には敏感に反応するものと思われます。19:00より次々と発表されるユーロ圏での指標が弱い場合は、更に下値を模索していく展開となりそうです。

 

本日の想定レートUSD/JPYは87.15~87.65円近辺までと考えています。EUR/JPYも指標結果次第では114.10円程度まで売られる場合もありますので、今日も引き続き慎重に対応していきたいと思います。