政策協定(アコード)は次回に持越し

日銀VS自民党の論点の違い。自民党政権誕生に伴い、物価目標1%を2%に引き上げる事により次回1月には決着しそうな雰囲気である。しかしながら本日の白川総裁発言において「景気は依然として弱含み」という言葉にもあるように、株高・円安とはいえ国民はまだ景況感の改善を感じている人は少ないのであろう。

 

私論ではあるが、金融緩和策を行い国債を買い入れ長期金利の安定化を促しても、金融機関は与信能力に乏しく、今も昔も担保主義を唱えている。金融機関が貸したい人や企業には潤沢な資金がある為、資金需要はなく貸したくない人や企業は資金需要旺盛。このようなミスマッチが続き、結局また安心な国債や投資に向けれれるのではないだろうか?従って一部上流で水が流れているだけで、下流には流れにくい構図に変化は見られないと思います。実体経済を伴わない、この株高・円安がどこまで続くか注意深くみていきたいと思います。

 

本日の外為市況は弱含みUSD/JPYも84円を睨みながらの動きとなりました。調整といえば調整ともとれるが、上値も重いが下値もしっかりとしています。今週はこのレンジ相場でいったん膠着するのではないかと考えています。本日の想定レートはUSD/JPY83.80~84.15円近辺、EUR/JPY110.80~111.55円近辺までで推移するものと思われます。