無制限の金融緩和

安倍相場が止まらない。衆議院解散が決まった11月14日以降8600円台だった日経平均株価は連日上昇、本日は9900円台にのせ、10000円を狙う動きとなりました。当然円安も急速に進み同じく11月14日79円台だったUSD/JPYは84円台にのせ、こちらも円安トレンドが継続しています。

 

私見にはなるが、この株高・円安の恩恵は一部投資家や企業が大半を享受する事になりそうです。なぜなら日本人は投資より貯蓄の風潮が強く、最後に決断し投資した後には高値掴みをする事が多いからです。おそらく大企業の想定為替レートは大半がUSD/JPYでは80円近辺を想定しており、このままの為替レートが推移すれば為替差益は大きく、当然内部留保および増配といった形で還元される事となりそうです。加えて一部大企業の社員の方にも還元される事となりそうです。残念ながらその他の方々は一層倹約する事になります。

 

来年の4~6月の景況感が景気弾力条項の判断基準となる事もあり、このまま来年は統計上は非常に良好な数字が出てきそうです。そして見事インフレターゲット達成となった場合は、ますます国民の二極化が進む事になると考えています。今後日銀の独立性は皆無になるのでしょうか?本題の本日の想定レートはUSD/JPY83.75~84.10円近辺EUR/JPY110.10~110.65円近辺までと考えています。ここからは年初来高値を抜けられるかがポイントとなりそうです。