QE3の行方

先週のアメリカの雇用統計は失業率こそ改善したものの、実際は数字ほど中身は良くなく、非農業部門雇用者数が10万人未満の増加にとどまりました。しかしながら株式市況は堅調な動きとなり、まさにジョブレスリカバリーが発生しているのではないでしょうか?

 

今週の焦点はFOMCという事になるのでしょうが、メディアはQE3の実施はほぼ確実との報道が多いようです。個人的な見解では、今回のFOMCでは追加緩和はないと予測します。理由としては失業率が高止まりしており、効果に懐疑的な声も強いからである。加えて株式市況が堅調に高値で推移しているのも、まだ最後の手段を温存しておきたい理由づけになるのではと思います。

 

当然QE3実施となればドル売り円買いとなり、クロス円にも波及する事になるが、今週も一時的にUSDは78円割れがあるものの、定位置の78円台での動きとなるものと考えています。QE3実施後の下値は77.50円近辺、見送りの場合の下値の目途は78.00円近辺までと予想しています。