大きな政府か小さな政府か?

いよいよアメリカ大統領選挙が今年行われます。民主党はバラク・オバマ氏が再選をめざし、共和党はミット・ロムニー氏(前マサチューセッツ州知事)が大統領候補に決まりました。前半戦は互いにネガティブキャンペーンに終始していましたが、今後具体的な政策を各候補とも訴えてくるものと考えれれます。

 

少々乱暴な分析をするならば、年収10万ドル以上の人々はロムニー氏を支持し、年収5万ドル未満の人々はオバマ氏支持にまわるものと思われます。ロムニー氏の指名受諾演説では、1200万人の雇用創出を公約、経済再生への指導力をアピールしました。

 

ただ問題点は、頭脳集約型産業と労働集約型産業に二極化したなかで、いかにして労働集約型産業を増やすかという点である。確かにITが進歩した昨今では、一部の人々の新規雇用が生まれ高収入を得ている反面、労働集約型産業の衰退が激しく高い失業率となっています。 ジョブレスリカバリーによる景気回復は得意だと思いますが、課題もたくさんありそうです。

 

日本も同様であり、よくも悪くも年功序列が尊重され、それに加え雇用形態によって収入が保証されています。誰も発言したがらないが、人件費の中身の精査が必要である。具体的には労働分配率の中身を見直すという事である。

 

オバマ氏が掲げる大きな政府とロムニー氏の掲げる小さな政府、大統領選の行方は年収5万ドル~10万ドル未満の人々がどちらを支持するのかで決まるのではないだろうか?